幻の豚肉入荷

みなさん、こんにちは。
師走に入り、寒さも本格的になってきました・・・。
今年も年末商戦用の特上和牛肉を、メーカーの展示会に行き仕入れてきました。
景気の低迷やセシウム汚染の問題等々・・・、
精肉店を取り巻く環境も、決して良いとは言えません。
今年の仕入れの傾向も、皆さん控えめ控えめで様子見と言ったところでしょうか・・・。
とは言え、楽しくなくては商売をしている意味が無いので、今月も地元の高校
三重県立明野高校生産技術科が、種付から出荷まで大切に育てた豚肉を仕入れました。
仕入れて販売しているのは当店だけです。（だから幻・・・）
肥育の特徴は、抗生物質・ホルモン剤を使っていないと言う事と、餌も独自で生徒たちで研究をして配合をしている事です。
みなさんが思っている以上に家畜には沢山の薬が使われています。
もちろん出荷の時点での残留基準値は決められているので問題はありません。
薬品が多く使われるには理由があります。
豚や鶏は、特に一か所の施設で沢山の数の生き物が、育てられています。
その内の一頭が病気に掛かったら、施設内の全頭がダメになる可能性が高いのです。
近年の鳥インフルエンザや口蹄疫等の、全頭殺処分が現実に起こるのです・・・。
生産者にしても国にしても、経済的に大打撃を受ける事になります。
多くの薬品が使われるのは、これを防ぐ為でもあるのです。
（良いか悪いかは別で、残念ながら経済の仕組み上これが現実です）
今日の小俣中学校の給食に、明野高校の豚肉が使われます。
子供達が考える、きっかけになれば良いなと思います。
友人が教えてくれた事があります。
「知らぬが仏」の意味は、知らない事が良いのでは無くて、本当の事を知っておかないと、
「仏」・・・つまり、死につながるよ。
と言う意味だそうです。
子供達には色んな意味で、勉強をしてもらいたいと考えます。
未来は君たちに掛かっているぞ